若草学園の実践ブログblog

日々成長

2020/06/28

おひさま猫のあずきとおもちは世の中の「新型コロナ」もどこ吹く風でいつも通りゆったりと自由に変りなく過ごしています。

慌ただしさを感じる時も2匹に触れあっていると段々落ち着いてきます。

モフモフの体を撫でたり抱っこするだけでほっとして体の力が抜ける感触の心地よさを感じるのは私だけでは無い様で…。

仕事が一段落する時間や会議の後は誰かしら2匹にかまってもらって(?)リセットしています。「動物って最強だな~」と思います。

でも、当然のことながら動物が苦手な人もいます。同じようにはいかないのは当たり前。それはお互い思いやりを持って分かり合う事が大切だと思っています。それぞれが好きな物、リラックスできることで気分をリセット出来ればと思います。

 

 さて、6月に入り通常の生活に戻ってきました。おひさまも子ども達のにぎやかな声が響いて元気いっぱいです。

月に1回の土曜療育(小学4年生以上)も20名ほどの子どもたちが参加してにぎやかでした。月に1回しか会わないので「あれ?身長伸びた?」「こんなにお話を聞くのが上手だった?」「なんだか大人になったね~?」「会話のやりとりがこんなにスムーズだったっけ?」と成長を感じてびっくりする事が良くあります。

先日の土曜療育で一緒のグループになったA君は、3年生の療育キャンプでの衝動的な行動が多かった印象が強く、集団行動をするのが辛い様に感じていたのですが、今回は時間に合わせて行動の切り替えをすることやスタッフの指示も集中して聞いて行動する事やお友達との話し合いでは意見を言ったり、友達の意見を待つ事が出来ていました。また、スタッフへも自分から話かけてくれる姿に心の余裕と成長を感じました。

「子どもは成長するんだな~。子どもは立ち止まってはいないな~。」と感心してしまいます。以前聞いた講演では「大人も成長し続けています。何歳になっても発達できるんですよ。」と教えて頂いた。大人も子どもも程よくリラックスをして心と体のリセットしながら成長を重ねていければと思います。

 

          放課後等デイサービス おひさまぷらす 吉田広子

 

「学校が始まると・・・」

2020/06/27

梅雨、真っただ中の今日この頃です。あじさいは見事に咲き誇り、鮮やかな色合いで私たちを感動させてくれます。

 

さて、学校も順調に始まりました。しかし各種行事は延期や中止と残念なスタートとなっております。日常生活が戻りつつあり、いつもの学園の慌ただしさと子ども達の笑顔に一安心!

 

と思っていますが、そうも言っておれないのが高等部3年生です。

卒業後の進路・住まいを決めなければ・・・・・

色んな面で出遅れている今年は、焦ります、悩みます。

 

入所している高等部3年の女の子は、「コロナのせいで学校に行けない」「コロナのせいで実習に行けない」「コロナのせいで・・・」と落ち込み泣いて訴えていました。

将来への不安・迷いで自信が持てないとすっかり元気もなくなり心配な日々が続いていました。

 

ところが、最近の彼女はやる気満々の笑顔で話しかけてきます。

彼女の中で何かが吹っ切れたような、希望が見えてきたような!そんな表情です。

 

学校でも学園でも時間があれば話を聞いたり、交換ノートを活用していろんな人とたくさん関わる中、「コロナのせいで・・・」という状況は自分だけではない、もっと大変な人もいるという気持ちが持てるようになり、卒業後の選択肢では技術を学ぶか就職か?また、地元に帰るかGHで頑張るか?という迷いも解決したことで目指す道が見えてきたのでしょう。

日常生活が戻りつつある今、

これからも学園のみんなが精いっぱい応援している事を彼女に発信しながら見守っていきたいと思います。

 

入所部  山下

「障がいの境界線」と「ライフスキル」

2020/06/26

発達障害者支援法が施行され、15年が経過しました。

急速に障害名は周知され、症状や対応方法も本やネットで検索すれば、たくさんの情報が溢れています。発達障害児者への支援方法として、よく言われていることは、①環境を整えること、②視覚情報を示すこと、③予告をすること、④具体的に伝えること、⑤成功体験を積み重ねること、⑥無理強いをしないこと等があります。既に、誰もが知り得るようになってきました。

ところで、「障がい」の境界線は、どこにあるのでしょうか?

              

1年365日、人は毎日同じ状態ではありません。子どもであればなおさらですが、日々歳を重ねていくわけですから変化していきます。また、誰にだって、良い心の状態の時もあれば、不安定な時(不安や焦りなど)もあるでしょう。できるだけ良い状態をキープするように、私たちは日々様々な角度で努力(工夫)し生活しています。

良い状態を自分で努力(工夫)することが出来、社会に適応し、自分自身で日常生活を送ることができれば、障がいにはならないでしょう。しかし、不安定な状態(不安や焦りなど)が多過ぎたり、誰かの手助けがないと日常生活(社会生活)を送れないことが多くなれば、「障がい」になるのかもしれません。

 

特に、発達障がいというと、対人関係スキルの課題(ソーシャルスキル)が注目されやすいのですが、様々な年齢層の相談を受けていると、日常生活に必要なスキル(身だしなみ、健康管理、住居、金銭管理、感情のコントロール、進路選択、外出、対人関係(マナーやルール)、余暇、地域参加等)の乏しい子どもや大人がとても多いことを感じます。

 

SST(ソーシャルスキル)は、もちろん大切なスキルですが、学齢期(中学生~高校生)までに培っておきたい力(人が人として生きていく最も大切な力:生きていく上での土台)は、「ライフスキル」だと感じます。頭が良いとか、成績が悪いとかではなく、「社会で適応できる力」です。

               

 

子どもの年齢に合った経験が必要です。家族が手伝い過ぎても力にならないし、かといって放っておいて自然に身につくものでもありません。

まずは、出来る・出来ないではなく、得意・不得意をよく見極め、得意な分野は積極的に伸ばし、苦手な分野はサポートすることが大切です。

 

知的な能力は高いのに、仕事が続かない・日常生活が送れない方がおられる反面、知的障害があっても、毎日コツコツと働き、社会の一員として地域で暮らし、結婚して地域の人の助けを借りながら、子育てをされている方もいらっしゃいます。こだわりが強く、どう見ても発達障がいの特性がある方でも、社会適応できている人(自分で生活し、自分らしく働いている人)も沢山いらっしゃいます。

「障がい」は、知的能力ではなく、今生きている社会の中でうまく適応出来ているか、毎日の日常生活行動が難なく行えているかに掛かってきます。

 

人と比べず、どうしても難しいところは、無理しないで人に頼れること。

現代の便利グッズ(スマホやタブレットなどのアプリ機能など)を駆使し、自分自身の安定した生活を送るためにも、どんどん取り入れ有効活用していくことが大切だと感じます。

 

相談支援センターいちばん星では、臨床心理士による①WISC-Ⅳ:発達検査、②Vineland(ヴァインランド):社会適応尺度、③感覚プロファイル:感覚尺度の3つの検査を行っています。子どもさんの場合、保護者の方の希望により行っていますが、これらの尺度を知ることは、将来、自立した大人になるための大きな指標になっていくと思います。

 

                           相談支援センターいちばん星 伊豆野良栄

新しい療育を考える・・・

2020/06/24

 昨年の10月に更新したブログの内容で、『10年後になくなる仕事、なくならない仕事ランキング』のことについてお伝えしたと思います。

 今般の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、社会全体の流れが、この10年後の未来に向かって急加速している印象を受けます。

 

半年前までは具体的にイメージできなかった『リモート会議やオンライン研修など』は、新型コロナの影響により実際に使用する場面が増え、活用の仕方次第では、利便性が向上するだけでなく、仕事の生産性も向上するということを体験できました。

 

 また、外出自粛を余儀なくされていた期間、こどもと相対して療育できる時間が制限されたことで、一番身近な家庭でできる療育とは何かを考え、保護者に再アセスメントを行い、家庭支援ツールを作成し、こどもと保護者の方に使っていただきました。

提供した療育教材やその使い方について、保護者の方から家庭では上手く取り組むことができないとのご意見をいただいた教材もあり、療育事業所で取り組めていた教材も家庭という一番大事な環境ではなかなか汎化できないものもあると反省し、療育事業所で行う今後の療育の在り方を見直すことができました。

 

 今回の新型コロナウイルスの影響で経験をした様々な新しい取り組みを今後にいかしていくため、現在、ICTを取り入れた『新しい療育』 と 日本人が得意とする“気配り=気配を感じる” ことをいかした『人にしかできない療育』を融合していくためのプログラムを考えています。

 

こどもにとっての最善の利益とは何かを常に考え、みんなでアイデアを出し合っていきたいと思います。

 

 ちなみに、今日は、放課後等デイサービスの職員向けに、VR機器をつかったソーシャル・スキル・トレーニングの体験会を行います。 この体験会もコロナの影響により、東京からのリモートにより行われます。

 

 

児童発達支援センターおひさま

河野 光輝

色々な気づき

2020/06/24

梅雨に入りジメジメした天候が続いていましたが、最近は梅雨の中休みなのか雨が降らない日が続き、新型コロナも心配ですが熱中症も心配になるほど気温も上がっています。新型コロナにも気を付けながら熱中症対策も十分に行っていきたいと思います。

さて、熱中症が心配ではありますが、園内の草もぐんぐんと成長していたので先日園内(グラウンド奥)の草刈りを行いました。こまめに水分と休憩を取りながら草刈りを行い、子どもたちの下校前に草刈りを終えました。するとある男の子が「草集めしてもいいですか?」と言ってきました。

子どもたちが登校し、下校前には終わっていたので実際草刈りをしている姿は見ていないし、草刈りをした場所もグラウンドの奥で児童棟からは見えにくい場所でしたが、すぐに気付いてくれたこと、お手伝いをしたいことに「ありがとう」と言葉をかけました。

しかし、この「ありがとう」が子どもにとってお手伝いができる、草集めしてもOKとなりすぐ外に出る準備をしていました。子どもの気づき、気持ちは本当にうれしかったのですが、外は暑く熱中症の心配もあり、どうしたものか悩んでいると帽子に軍手、タオルと子どもは準備万端。そして出る前に自ら水分を取り、熱中症には気を付けますという姿を見て、子どもの気持ちを優先することにしました。しかし、熱中症の心配もあるので短時間で終わり戻ったら水分を取ることを約束し草集めを行いました。

草集めをしていると、草以外にも何か拾っているので見てみると、石を拾い端っこに集めていました。何をしているのか尋ねると、石は危ないからどけていますといって見える石をどけている姿に、「ありがとう」と声をかけると草集めが石拾いに・・・でもそれはそれでOK。

時間も来たので戻ることにし、しっかりと水分補給をして終了しました。外は暑かったですが子どもの色々な気づき、優しさにほっこりした時間でもあり、私たちも色々な気づきを大切にと改めて感じました。

                                若草児童学園 藤本 隆司

できたことの喜びを一緒に

2020/06/23

 

おひさまに配属になり2カ月が経ちました。

この2ヶ月で、最も喜びややりがいを感じたのが、子どもの出来た!を見たり知ったりする事でした。

例えば、制作で「難しい。分からないからもうしない。」と言っていた子どもがいて、そこで私が、「ここをお手伝いするから一緒にしよう!」と声かけをして、「…うん。」と渋りながらもやってくれました。そして手伝って出来た時の子どもの笑顔は本当に素敵で、「見て!出来たよ!」と満面の笑みで見せてくれました😊

それだけではなく、トイレで初めて排尿できた!や、運動の活動の時、出来なかった所が出来た!等、小さな出来た!も子どもにとっても私にとっても大きな喜びです♡

職員同士の振り返りなどで出来るようになった事を聞き、出来た時の子どもの思いを想像すると、私も嬉しく思います。

これからも子どもの出来た!が増えるよう、焦らずスモールステップで支援を行なっていきたいと思います。

 

児童発達支援事業   熊本

映画「あやしい彼女」を見て

2020/06/22

コロナ禍で不用不急の自粛の中、ネット映画で「あやしい家族」が目に留まりました。主人公の70歳の女性が自慢の一人息子とその嫁、孫二人と同居しているところから始まります。

あることがきっかけで20歳の若かりし姿に戻ってしまいます。この頃の夢は歌手になることでしたが、女手一つで一人息子を育てることで精一杯でした・・・・・。子どもを抱きながら水仕事をしたり、泣く子を泣きながら抱きしめたりする回想シーンは、私も涙が出てしまいました。

さて、70歳から20歳になった彼女の歌声は、周りの人々を魅了していきます。孫とバンドを組むようになって、テレビに出演と夢が叶いそうになりますが・・・・・。落ち込む孫を励まし、立派に物事を成し遂げるシーンなど、家族について考えさせられました。

どこの家族でも、何かしらの問題や悩みを抱え、反発し合うこともありますが、単純に誰が悪いとか、良いとかは分からないことが多いと思います。ただ縁あって結ばれた家族ですから、大切に受け止めていきたいと思います。               

                                                                              相談支援センターいちばん星  半澤

「トイレ!」

2020/06/21

おひさまに来て約2ヶ月半が経ちました。

 おもちのお部屋、あずきのお部屋での支援に加え、必要に応じて個別での言語訓練も行っています。

子どもさんにとっては初めてのことなので、どんな反応を示すのか不安もありましたが、見事に私の不安を吹き飛ばしてくれている子どもさんの順応する力に驚くと同時に救われています。

 「言語訓練」というとカードで言葉のお勉強や、発音の練習をするというイメージがあるかもしれませんが、私はまず、遊びややりとりを通して子どもさんと仲良くなり「楽しい」と感じてもらえるように関わっています。「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、私自身も受け身ではなく自分から知りたい、学ぼうと思ったことの方が集中できたり、覚えが良いという経験をしてきました。

なので「またやりたい!」「次は何するの?」と子どもさんが興味を持ってくれてからがスタートだと考えています。

 

 実際に個別での訓練を始めてみると、これまで集団のなかで見ている姿とは異なる様子が見られたり、子どもさんの持っている能力が十分に発揮できたりと集団と個別での行動を見ることで、支援に繋がるヒントが見えてきています。

そして個別訓練でできるようになったことが集団場面や家庭生活で活かされたときに喜びとともにやりがいを感じています。

 

そんな中、最近とてもうれしい出来事がありましたのでご紹介します!

なかなか「おしっこ」が言葉では伝えることが難しいKさん。これまでも介入中に「おしっこ」のサインは出ていたのですが、トイレまで間に合わず失敗することもありました。ある日の訓練中、突然席から立ちあがり、トイレの方へ体を向けたので私が「おしっこ?」と声を掛けようとした瞬間…Kさんから「トイレ!」と振り向いて教えてくれました‼

私は一緒にトイレに行き、おしっこが出た瞬間思わずKさんを抱きしめてました😊

その時のKさんの嬉しそうな笑顔は忘れません♥

 

ひとつひとつ小さなことでも子どもさんにとっては大きな成長!

できたことを積み重ね、自信に繋げられるお手伝いができればと思っています。

そして子どもさんに「人と関わることの楽しさ」「伝わることのうれしさ」「通じ合えることの喜び」を感じてもらえるようこれからも精いっぱい楽しく支援していきたいと思っています。

 

児童発達支援センターおひさま 発達支援事業 佐藤 朱加

日常

2020/06/20

「非常事態宣言」が解除となり、少しずつ日常が戻りつつあるように感じます。

私が学園の子ども達と触れ合うようになり、早くも3ヶ月が過ぎました。

すでにコロナ自粛が始まっており、学校も休校し外出も制限され子ども達は日々の生活を学園で過ごし、今までにない「非日常」が「日常」でした。

 今、平日は朝から学校へ行き、給食を食べ、午後の授業を受け帰って来る。そして週末は休み。という「日常」が始まり、また違う子ども達の姿が見ることができます。

早速、「学校に行きたくない」という言葉も耳にしますが、何事もない日々が積み重なり「日常」が取り戻せる日が近い事を願います。

 

入所部 前田

おひさまを楽しみに・・・♬

2020/06/19

6月も後半に差し掛かり、いよいよ梅雨本番!蒸し暑い日や、雨の日が続きますね(^^;

マスク着用の中でも、熱中症対策を行いながら過ごしていきます

 

おひさま放デイでは、先日、活動で“陣取り”を行いました。サーキットで使う道具(平均台やハードル等)を使用し、相手の陣地を目指して異なるコースを進み、コース上で会うとじゃんけんで進む方を決めるゲームです♪

勝ち負けや、チームで協力する力、コースを進む中で運動能力や平衡感覚を養います。

 

始める前に、「勝ったり負けたりするけど、まずは勝ち負けを楽しもう!そして、チームのお友達を応援したり、声を掛け合って協力しよう!」と確認をしました。

子ども達も、「僕、負けても怒らないよ!」や、「これ得意!」との声が…(*^-^*)

 

いざ、始まると、とっても楽しそうにみんな参加してくれ、「がんばれー!」と応援する声や、じゃんけんで負けて、「負けたー!」と悔しがる様々な姿が見られました

 

 

また、負けたチームに対しても、「負けたけど、お友達の番の時に待ち方がとっても上手だったね!」など、良かったところを沢山褒める様にしています(^^♪

 

毎日、学校を頑張ってから、おひさまに来てくれている子ども達…

家に帰って遊びたかったり、お友達との時間を過ごしたい気持ちがある子もいると思います。そんな中、がんばっておひさまに来てくれている為、出来るだけみんなが楽しい活動になるように、“おひさま楽しみ♪”と思ってくれるよう、工夫していきたいです(^^♪

 

 

放課後等デイサービスおひさま 矢ヶ部

安らげる瞬間

2020/06/18

いよいよ本格的な梅雨になり、じめじめした日が続いています。

子ども達も学校が始まり、傘を差しての登校は大変かと思います。

 

先日、放デイで動作法の講習会がありました。

動作法とは、以前は脳性麻痺の子どもの動作不自由を改善する為に開発された訓練技法で、体の緊張を緩めることで自分の身体の動きに気づいたり、動作をコントロールする力を育てる事を目標とされてきました。今は心と体の調和的は体験の支援方法として発展し、今日では自閉症スペクトラムの児童や発達障がい児への支援技法としても用いられています。

 

動作法の内容として最初に時計や金属は外し、手が暖かいかを確認しました。

相手に、ケガをさせないようにということと、暖かい手で触られた方が気持ちが安らぐからだそうです。

まず始めに、上向きに寝ている人に足を立膝にしてもらい、ひざを手で持ち軽くゆっくりとお腹の方に近づけ、ゆっくりと元にもどす、その後は左右に同じようにする動作法を習いました。

人によっては左右足の上がり方が違い、緊張がひどい方がはっきりわかりました。

 

次に、手の平全体で力を入れゆっくり相手の手を握る、相手の手が戻っていくスピードに合わせて一緒に戻す方法は、相手との信頼関係が出来やすい方法ということも習いました。また、手の平と同じように、肩にもそっと手を置いての動作法も習いました。

 

私はその日、緊張が酷いAくん担当で、実際活用してみようと思い、手を握る方法と肩に手を当てる動作法をやってみました。

その日A君は、比較的落ち着いていて、笑顔が多く見られました。

ときどき、険しい顔になった時に手を握って動作法をやってみましたが、一瞬、私の顔は見ますが、力ずくで引っ張っていかれました。何回か行ってみましたが、なかなかうまくいきませんでした。最後に帰る前の振り返りの時間に着席した時、肩に手を当てる動作法をしてみると、気持ち良かったのか、落ち着いて座っている事ができました。

 

実際、実践してみて、スタッフ同士では力の抜き方や姿勢の直し方は言葉で理解できるのでうまくいきますが、言葉での理解が難しい子どもには経験を積んでいくことで出来るようになるのだと思いました。今後もお子さんの様子を見ながら行っていきたいと思います。

我が子にも試してみたいと思います。

 

 

放課後等デイサービスおひさま 緒方

 

思いの外(おもいのほか)

2020/06/17

連日の雨が続き、いよいよ梅雨入りですね☔

6月から学校も再開し、お休みされていたお子さんとも久しぶりに会うことができ、元気そうな姿に嬉しく思います☺

 

おひさまを楽しみにしてくれているお子さんや、中には久しぶりのおひさまに緊張や不安を抱えているお子さんもいらっしゃるかと思います。ただでさえ不安を感じやすいお子さんは、突然の休校、見通しが立たない休校期間、学校の再開、この3ヶ月間での急激な環境の変化になかなか気持ちの整理ができないこともあると思います。

 

私は、子どもたちと日々接していく中で、できるだけ子ども目線で物事を考えるようにしています。そんな中、迷ったときには、よく、自分のことに置き換えて考えみることがあります。例えば、自分がその状況だったらどんな風に考えるだろう、どうしたいと思うだろう、また、されたくないことは何かな、、、など。

※もちろんこれは私の価値観であり、全てに共通することではありません。まずは、自分のこととして捉え、その子の様子を伺いながら、その子に寄り添い、そこからあらゆる可能性を踏まえて、その時の状況を見据えながら、個々に合った関わり、支援につなげて行きたいと考えています。

 

子どもたちは、久しぶりの登校やおひさまへの緊張と不安もあるだろ‥‥

そんな時、私の耳に入ってきた言葉が「思いの外」でした。これは考えていたことと違っているさまをあらわすことばですが、良い意味にも悪い意味にも使われます。こんな状況のことは自分にはなかったのかなと、考えながら…、ふと思い出したのは、

“学生時代のアルバイトで、正月休み明けの出勤”でした(笑)

(県外の大学だったため、お盆と正月は帰省のため、1週間程お休みを頂いていました。)

 

行ってみたら案外どうってこともないのですが、、(笑)行かなきゃいけないのもわかってはいますが、長いお休みを頂いて申し訳ない気持ちもあり、なんだか気の進まない、ドキドキ、モヤモヤした気分でした。

 

そんな思いを抱えて出勤すると、アルバイト先の方々は、いつも通りに明るく接してくれました☺

その、いつもと変わらない、いつも通りの雰囲気に救われていた感覚を思い出しました。

 

↑は、私の経験の一つに過ぎないのですが、不安や緊張を抱えているお子さんも、苦手意識や嫌なことが何かあったり、言葉では上手く説明できない、自分でもよくわからないようなドキドキ、モヤモヤを感じていることがあるのではないでしょうか。

 

そんなドキドキ、モヤモヤを受け止め、焦らずゆっくり。一つ一つ解消できるように、一緒に取り組んでいけたらと思います。

 

久しぶりの通常登校にお疲れの中、、また、いろんな思いを抱えながらも頑張って来てくれてありがとうの気持ちを込めて、おひさまでもいつも通り、個々のペースに寄り添い、安心してもらえるように。楽しい活動や安心できる取り組みを行いたいと思います☺

 

「思いの外、おひさまに来てよかった❕」そう思ってもらえるように、皆さんにとっておひさまがそんな安心できる居場所になったらいいなと思っています。職員一同、お待ちしていますよ~🎵

 

 

放課後等デイサービスおひさまぷらす 守田

振り返り

2020/06/16

 新型コロナウイルスの影響で、3月から5月にかけて休校となり、入所している子ども達は毎日学園で過ごす生活を送っていました。学校給食もなくなり、3食全て学園内で食べることとなり、急な対応に追われることが続きました。まだまだ気は抜けませんが、なんとか無事に食事を提供することができ、一安心しているところです。

 

自粛生活の中、大人の私達も窮屈に感じ、ストレスが溜まる日々でしたが、それ以上に子ども達はストレスや不安感を募らせていたことと思います。ですが、日々のトラブルやケンカなどはあるものの、子ども達なりに我慢する部分は我慢して、考えながら生活をしている様子が感じられ、頑張っているなあと思うことが多くありました。

毎年、ゴールデンウィークに外出をしたり、行事も多くありますが、今年はできないので、これまで以上に「子ども達が喜んでくれるように」という思いで誕生日会食や普段の食事をみんなで考えるきっかけとなりました。自分ひとりや厨房内だけでは出ないような意見も、保育士やその他の職員と話をすることでいろんなアイデアにつながり、改めて協力し合うことの大切さを感じました。

6月の誕生日会食では、いつものケーキのセレクトだけでなく、みんなが大好きなスパゲティのセレクトも行います。ミートソース・明太子・カルボナーラの3種類から選んでもらいますが、どれが人気なのか、また当日の子ども達の反応が楽しみです。

 

 

これから梅雨の時期にもなりますので、衛生管理には今以上に気をつけて頑張って行きたいと思います。   

                     

                           入所部 厨房 大塚

一水四見(いっすいしけん)

2020/06/15

 6月になり学校も本格的な再開となりました。長期の休みとステイホームから、また元の生活へ、とはいうものの「新しい生活様式」ですね。新入生にとっては特に今月からが新たな学校生活のスタートといえるでしょう。

 さて、九州南部から始まった梅雨入りも熊本まで広がり、雨の多い日か続くこととなります。そのような中で、アジサイの開花と雨音、カエルの鳴き声を聞きながら、ふと窓の外から見える雫(水)を眺めたときに思うことがありました。

 日々子どもたちと一緒に活動をしていく中で、みんなと一緒に行動してくれない、楽しいはずの活動にも興味を示してくれない子がいると、どうしてなのだろうと思うことがあります。子どもは本来自由奔放で、自分が思っているように行動してくれない、自分は面白いと思っていても関心を寄せてくれないことがある。と分かっていても、そのような思いが続くと悩んでしまいます。そのような中で別のスタッフが楽しそうに一緒に活動しているのを見ると、益々どうしてできないのだろうと思ってしまいます。このようなことは、対子どもだけでなく、大人社会でも同様に、うまくいかない、苦手だなと思う経験は誰にでもあると思います。しかし、これはよく考えてみると、そこに単に「その人がいる」だけで、実は苦手と思っている自分自身の気持ちがそう思わせているだけではないのかなと思いました。

 これは物のとらえ方(考え方)の違いによるもので、それを認識する主体が変われば変化するものだといえます。仏教では「唯識」の考え方ひとつに「一水四見」というものがあります。単に「水」といっても見る主体によって四つの見方があり、「天人」「人間」「魚」「餓鬼」という立場で「水」を見た場合、天人には水が透き通ったガラスや宝石のように見える。人間の私たちには、そのままの水に見える。魚たちには住み家と見える。餓鬼には飲もうとした瞬間、火に変わる苦しみの水に見える。という異なった見え方を例えたものです。英語では「Count your blessings」(不満を言う前に)あなたは恵まれていると思いなさいという言葉があります。これは、悪いことにだけに目を奪われず、(神がくださる)多くの恵みに目を向けなさいというものですが、視点を変えるという意味では同様の考えだといえます。

 梅雨の雨は、人にとってはどちらかというと濡れてしまう、じめじめして洗濯物が乾かない、傘を差さないといけないなど面倒なものですが、カエルや植物、農家にとっては恵みの雨といえます。こう考えると環境はそういう世界があるのではなく私たちが作り出しているものだといえます。つまり、同じ世界にみんながいるのではなく、それぞれがそれぞれの世界を作り上げて、世界を見ているということなのではないでしょうか。一つの世界に自分がいてAさんがいてBさんもいると思っていたのですが、そうではなくAさんにはAさんの世界がありBさんにはBさんの世界があり、それぞれの世界で同じものを共有しているということになります。

 私たちは、誰しも生まれ育った家庭環境や教育、経験の違いから、それぞれ違う世界観をもっており、価値観も違います。そのことによって人はそれぞれのことを認識しています。同じものでも人によって、見る、触る、臭う、味わう、感情なども変わることから、それぞれの世界(見方)で全く違ってきます。例えば、おひさまでの活動でおやつを食べるときにこれが顕著に現れます。私にはおいしそうだと思えるお菓子も、Aさんにとっては嫌いなもの、Bさんにとっては生地の味は好きだけど中に入っているフルーツは嫌い、といったことがよくあります。このように「一水四見」という考え方で見ると子どもたちのことも少しは理解できそうな気がします。これまでは自分の世界観を子どもたちに押し付けていたのではないか、子どもといえども一つの世界をもっているということを考えながら、それぞれの世界で共通する(共有できる)ものをみつけていけば、もっと楽しく(楽に)一緒に活動ができるのではないかと考えています。

 

放課後等デイサービス おひさまぷらす

治部田 

「ケンカの関わり方(成長を促す側面)」

2020/06/14

 子ども達のやり取りの中では、自分の感情を相手にぶつけることで、どこまで自己主張をしてよいのか…相手との距離の取り方を学んでいます。

ケンカや小競り合いが全くないというのは、返って自分の感情を押さえていたり、我慢していたりする様な気がします。

 ケンカになっても自分の感情を相手にぶつけ、相手の反応を見ながらやり取りをする事で、コミュニケーションを体で覚えている様に感じます。その中で、相手が泣き出したり、嫌がったり様々な反応があります。その失敗の繰り返しの中でも、距離間や付き合い方を学び、だんだんと仲良くなる子ども達の気持ちを大切にして、支援していきたいと思います。

                      

 入所部 樋口

SST(ソーシャルスキルトレーニング)

2020/06/13

 SST(Social Skills Training:ソーシャルスキルトレーニングは社会生活技能訓練とも呼ばれます)はなぜ必要なのでしょうか?

 家庭では、大人が子どものペースに合わせることでできた事も、学校などの集団生活ではそうはいきません。1人の遅れがクラスのみんなを待たせてしまうことやみんながしている事に参加できず、経験することができなかったといった事になります。また、注意を受けることで自信をなくしたり、強く怒ってしまうことにもなります。そのため、そこでのやり取りがとても大切となります!

 ソーシャルは「社会的な」、スキルは「教育や訓練によって獲得した能力」、「その人が属している集団(幼稚園・保育園・学校)の中で、求められている適切な言動がとれる技能」という意味があります。

例えば集団の中での困り感として・・・(一例として)

  • 自分の番が待てずに先にしてしまう、授業中に自分のしたい事を、勝手にやり始めてしまう。(自己コントロール)
  • お友達の輪や活動に入る事を拒む(経験・自尊心)
  • 粘土やのりを触ることが嫌い、お友達が近づくと叩いてしまう(感覚)
  • 自分の話を一方的にする、冗談を真にうけてしまう(気持ちを読み取る)等があります。

自分の番が待てずに先にしてしまう、授業中に自分のしたい事を、勝手にやり始めてしまう。(自己コントロール)の対応としては…

今すべき行動を理解しているか、確認する事が大切です。

今すべき事が分からないと、黙って教室を出てしまう場合もあります。そんな時は大人が内容をかみ砕いて説明し、「今日は見るだけにしよう」、「1分だけ取り組んでみよう」など参加に誘うやり方は子ども一人ひとり違ってくると思います。

課題や活動をする事は分かっているけど、今は遊びたい!(違う事をしたい!)という気持ちを優先する子どもは、順番を待てず遊具へまっしぐらとなるとことと思います。

分かっているけどしたい事を優先してしまう!というお子さんは、何をしたいのか、どこへいくのか、その事を周りの大人に伝える練習をすることが大切です。

そして、教室では今何が行われているのか、その進み具合などを知らせて、どこから入れるのかを子どもと相談します。タイマーで戻ることなどを決めながら、課題への参加を少しずつ促していくことができることもあります。

順番に並ぶ時は、待てる時間だけ待つなど、少しずつ伸ばしていくこともできます。

自分の前に、あと1人、10秒待ってみようなど、できたという成功体験を獲得していくことが大切です。

おひさまでは「できた時間」を少しずつ伸ばし、子どもの自己肯定感を増やしていく事を大切にしています。

どんな行動をすれば良いのかを伝え、少しでも一瞬でも良い行動を取れた時には、褒める!事を忘れないようにしています。

これからの成長と共に、少しずつ社会に参加していく機会も増えていきます。そこでは人と関わりながら学ぶ事がたくさんあります。少しでも困らないよう、正しい行動を伝え、子ども自身が考え行動できるようにサポートしていく必要があります。

お家でも、SSTされていますよね?

私も息子に、「言わないとわからないでしょ!」とよく言うのですが、子どもが大泣きしてしている時には伝えられなくても、落ち着いてからいえたときは、「そうだったの。わかった!よく言えたね、ありがとう!」と伝えるようにしています。(大人が言える時でもいいのです!)

こんなやり取りの積み重ねで、子どもは考えてくれます。

「適切な言動がとれるようにする」のがソーシャルスキルトレーニングですが、そこでやり取りする時に大切なのは「信頼関係」ですね(*^^*)私もおひさまの子ども達と、そのような信頼関係が気付けるようにしていきたいと思っています!

 

放課後等デイサービス おひさまぷらす 岩下

「登下校の挨拶」

2020/06/12

学校が始まり少しずつではありますが、園児達も学校生活に慣れてきました。

コロナウィルスの自粛期間中で、外出できなかった子ども達は、生き生きと学校に登校しています。

 

学校が再開され、朝の見送りをしていると、「行って来ます」の声が以前より小さくなっているように感じました。下校時の「ただいま」も以前より小さくなっており、帰って来た子ども達とそのことについて話しをしました。

 

園児達が言うには、約2カ月も外に出なかったから、どれくらいの声の大きさで言っていたのか忘れてしまったとの事でした。

 

行き帰りの挨拶で、恥ずかしがる子ども達を見れるのも今だけかなぁと思いつつ、早くみんなの大きな声で登下校の挨拶をする姿を見たいものです。

 

入所部 田島

おばあちゃん先生の子育て回想録

2020/06/11

またまた個人的な思い出話にお付き合い頂いて申し訳ありません。前回長男の二歳半までの育ちと第二子の長女の誕生までを綴ってまいりました。その後のお話です。

生まれてきた娘はダウン症でした。このころのことは以前ブログにも記しましたが、私は娘の障害を受け入れられず絶望感にさいなまれていました。また、娘が障がい児ということで長男の事も余計に気がかりになりました。言葉の遅れや、他児と比べて幼い様子が心配でなりません。

 

娘のほうは産院の保育器からやっと出られて自宅に戻ったのもつかの間、たった3日で病状が悪くなりまた入院になりました。24時間体制の観察室の保育器の中でチューブにつながれていました。私はこの時、長男のことで動けるのは今しかないと、再び発達小児科を受診し言葉の遅れを相談に行きました。娘の状態が悪い時によく行けたものだと思いますが、今思えば娘の事に向き合うことから逃げていたのかもしれません。

 

発達検査を受け言語リハビリが開始されました。娘が観察室から出て、個室に移ることになると私も付き添い入院しなくてはなりません。その間は父親がリハビリに連れていってくれました。発達の医師からは早く集団に入れた方が良いとの助言を受け、近隣の保育園に事情を話して、入園させて頂くことになりました。

娘も家に戻れた頃長男211ヶ月の春です。

 

言語リハビリとともに次々に色々な検査が行われました。言葉の遅れがどこから来ているのか調べるためだったようです。

はじめに口蓋裂の検査があり続いて聴力検査その後頭部MRI検査が行われました。

私としては原因が分かれば対処法があるだろうから少しは気持ちが楽になるはず、

口蓋裂や聴力の問題であれば手術や訓練で改善されるはずなどと、検査のたびに心が揺れます。心の底では、どこかでだれかが おかあさんだいじょうぶですよ大きな問題はありません。ふつうに育っていきますよ と言ってくれるのを願っていました。大丈夫 大丈夫 きっと大丈夫・・・

 

でもありがたいことにお医者様は、簡単には大丈夫なんていってはくれません。事実だけを伝えられます。MRIの結果 大脳皮質にわずかに石灰化がみられるというものでした。

胎生期の酸素不足によるものと思われるそうです。ですがそのことが言葉の遅れとの因果関係があるのかは分からないとのことでした。ただ、脳腫瘍などの病気は見られないので手術などの心配はありませんと伝えられました。

そう結果を伝えられても私には事態がよく呑み込めませんでした。だから結局どうゆうことなのか この子はどうなるのか これからどうすればいいのか何も分からないままでした。家に帰って父親に結果を話し、どういうことなのか納得がいかないと伝えると、父親も直接医師に話を聞きたいというので再び説明の時間をとって頂きました。二度目もMRIの画像を見ながら説明を受けましたが、私にはだからどうなのかやはりわかりません。分からないまま最後に先生は、「小学校に入学する時に普通学校にするか、養護学校にするかはご両親が決めるんですよ」と言われました。その言葉を聞いて谷底に突き落とされたような気持になりました。人前もはばからず涙が出てきて動揺し、病院の支払いをせずに帰ってしまいました。

どういうことだろう?どうすればいいのだろう?障がい名などは何も聞かされず曖昧な説明で、結局何をすればよいのかよく分からないままでした。

思い悩んだ末、私は児童相談所へ連絡し、話を聞いてもらいました。

お医者さんは検査の結果を伝えるだけで、子どもの為にどうすれば良いのか何も教えてくれない、私はどうすればいいのか訴えました。

 

そこで初めて療育というものと繋がりました。療育に通ってみませんか?との提案を受け通うことに決めました。同時に療育手帳の申請をするかどうか尋ねられました。ダウン症の娘が生まれてからは障がい関連のことについていろいろと調べて学んでいて手帳のことも知っていましたが、当時はまだ長男には手帳を申請する気持ちになれず、娘には申請をお願いすると思うけれど、この子には必要ありませんと伝えていました。

 

療育に通ってみると45組の親子がいて親は見守りながら、いろいろな楽しい活動が行われます。それとともに職員の先生にじっくりと親身になって話を聞いて頂き、家庭での取り組みなど具体的なアドバイスをもらうことが出来ました。「お母さん、一人で頑張らなくていいんですよ!一緒に頑張りましょうね!」と励まして頂き、それまで重苦しい思いがずっと胸に詰まっていましたが、ふうっと息がつけたような気がしました。「ああ ちゃんとこうして障がいのある子にはこのような療育先で出会う子どもたちもいろんなタイプの方がいて初めて自閉症スペクトラム障がいのお子さんとも出会いました。長男は知的障がいで情緒面は比較的落ち着いていましたので、自閉症スペクトラムのお子さんの困難さを垣間見る機会でもありました。療育先での長男は先生方のご指導のおかげもあり、私が見る分にはあまり問題なく感じられ、1年通ったところで次は娘を通わせることにして長男は療育を終了しました。

 

療育は私にとってとても興味深く楽しいものでした。もちろん子ども達にとっても!そして先生方が保育士でいらっしゃることを知って私も保育士の資格を取ろうと思いました。いつか子どものために役に立つかもしれないと思ったのです。

 

長男は保育園に行き始めた頃は、言葉がうまく出ないことでトラブルにないお友達に噛みついたりもしましたが、3歳を過ぎると言葉も困らないくらいに出てきてゆっくりながらも定型発達のお子さんに引っ張られながら成長し、年少からは幼稚園に進みました。幼稚園が大好き、先生やお友達が大好き、元気に走り回って3年間楽しく過させて頂きました。

 

ですがやはり学習面では大分遅れがあります。年長になっても自分の名前以外の文字が覚えられず、絵や造形は3歳児レベルです。

 

そうです就学が迫っています。

3年前の発達の先生の言葉 「普通学校か養護学校か・・・」

またまた悩ましい日々がやってくるのでした。

(次回に続く)

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 一山

 

少しずつ・・・

2020/06/10

最近は随分と暑くなりました。夏が近くまで来ていることを肌で感じます(^^;)

 

コロナウイルスの影響で様々な事が変更になり、大変な時期が続く中、子ども達も世間の流れに合わせマスクをしたり外出を自粛したりと辛抱を強いられストレスのかかる日々を送っていることでしょう。少しずつ日常を取り戻しつつありますが、まだまだ油断はできないため引き続き手洗いうがいを基本に清潔を意識していきたいと思います。

 

 

おひさまでは、通常のように放課後の来所となり、ギュっと濃縮された時間の中で療育が行われます。子どもたちの体調や心境の変化等に注意しながらサポートしていきたいと思います。家庭の方でも気になる事等ありましましたらいつでもご相談ください⚘

 

                 

                       

放課後等デイサービスおひさま 永田

いよいよ学校再開です

2020/06/09

 長い長い休校がやっと終わりを迎えました。いよいよ6月からは本格的な学校再開に向け分散登校から始まり徐々に通常登校へと・・・いつのも日常が戻りつつあります。

 子ども達の中には学校が再開すると聞き喜ぶ姿も、まだまだ始まって欲しくないと休みを満喫している子ども達と思いは様々ですが、高校生の息子がいる私にとってはホッと一息、安心し胸をなでおろしているところです。

 今回の長い休校、親も子もストレスになる事が多かったのではないでしょうか。

外出自粛で外に出掛ける事もままならず、お家時間をいかに楽しく快適に過ごす事が出来るのか、インターネット・SNS等では様々な情報が溢れました。

 しかし今回の休校や自粛生活、振り返ると悪い事ばかりでは無かった様に思います。我が家に関しては、高校生の息子が寮から帰省し一緒に過ごす時間が増えたこと、さらに料理に目覚めてくれた事、今まではしてくれなかったペットのお世話や、ゴミ出しをしてくれたこと。

 

また布マスクの普及でたくさんの方が手作りマスクを販売され、使い捨てではなく、くり返し洗って使用できる「布マスク」の良さを実感しました。カラフルな色や柄には個性が溢れ選ぶ楽しみを持つ事ができました。SNS等で拡散された「靴下マスクの作り方」・「ダイエットダンス」「アイデア料理」などなど、私たちの生活に役立つたくさんの情報に、改めて意味があるのだと思う日々です。

まだまだ予断を許す状況ではありませんし、完全な日常生活が戻ったわけではなく、コロナ終息には今しばらく時間がかかりそうですが。そんな時期だからこそ何か一つ、小さな喜びや楽しみを見つけながら毎日を過ごしていきたいと思っています。

 

入所部 高木

思いの針

2020/06/08

今年一番嬉しかったことは、(私事で恐縮ですが)母の日に子ども達が私に内緒でチョコレートケーキを作ってくれたことです。外出出来ない時期だった為、家にあった材料で作ったそうです。娘がレシピをタブレットで調べて、息子と協力してサプライズを計画したのです。息子は「1600℃の余熱が難しかった!」と言ってましたが、正確には160℃の間違いでしょう(笑)日頃は兄弟で会話もあまりしないのに感激しました!

おひさまで現在進行形で嬉しいことは、あずきの部屋の子ども達とおもちの部屋の子ども達の成長が目覚ましいことです。日々変化を感じられます。これからもとても楽しみです。

今年はコロナ禍を始め悲しいこともあり、だからこそ、なるべく嬉しいこと、楽しいことを思い出したり、思いの針を明るい方へ向けていきたいです。

 

児童発達支援事業 児童発達支援センターおひさま  高橋

時は金なり

2020/06/07

「時は金なり」アメリカ建国の父「ベンジャミン・フランクリン」が残した名言です。

「時間はお金と同じ様に大切である」と言う言葉です。

 

今回、新型コロナウイルス感染症という世界規模での感染症が流行していますが、人類は紀元前から感染症と戦ってきました。今回日本も勿論、世界で多くの人が亡くなっています。日本は終息傾向ですが、世界規模ではまだまだ流行期です。そんな中で緊急事態宣言の下、沢山の時間が止まりました。子ども達にとっても楽しい学校での生活、大人も職場によっては自宅待機や中には職を失った方達がいらっしゃいます。「ステイホーム」お家時間が増え行動に制限がかかり何をして過ごせばいいんだろうと悩みながら時間が過ぎていきました。5月25日から熊本では規制解除となり少しずつ人の動きが戻りましたが、この動かなかった時間でいつもは見えない景色がある事に気付かれた人も多かったのではないでしょうか、店舗の営業が出来なくて移動販売にいち早く切りかえた方。直売が出来ずネットで販売をされた経営者の方々、人はウイルスと戦いながらその都度復活して成長してきました。今回の感染症との闘いもきっと乗り越えられるでしょう。ゆっくりした時間の中でお金よりも大切な物を見つけ、新たなチャレンジをしている方もいます。4年前の熊本震災も完全復活とまでは行かなくても皆力強く生活できています。年齢と共に弱気になる時もありますが、毎日仕事でいつもより多く子どもたちと過ごす時間があり、みんなが工夫して過ごしている姿に力を貰い、私ながらにステイホームを乗り切る事が出来たような気がします。これからの「新しい生活スタイル」は災害と共生しながら、与えられた時間のなかで足もとの大切な物を見失わないよう過ごしていきたいと思えた出来事でした。まだまだ、気の抜けない時間が続きますが、園児と共に頑張って乗り切ろうと思います。

 

入所  看護師  米村郁子

歯と口の健康週間

2020/06/06

 あっという間に6月に入りました。6月4日~10日は「歯と口の健康週間」です。昭和33年に「歯の病気を予防する習慣を身につけ、早期発見及び早期治療を徹底することで歯の寿命を伸ばし、健康に過ごせるように」という願いから、厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会が合同で設定されました。

 今回は、噛むことの効能を簡単に紹介したいと思います。

ひ…肥満防止

み…味覚の発達

こ…言葉の発音がはっきり

の…脳の発達

は…歯の病気を防ぐ

が…ガンの予防

い…胃腸の働きを促進

ぜ…全身の体力向上

頭文字をあわせると「ひみこの歯がいーぜ」という言葉になります。弥生時代の卑弥呼の食事は噛む回数が現代の食事の6倍だったそうです。卑弥呼はきっと丈夫な歯や歯ぐきをしていただろうということから、このキャッチフレーズがうまれました。よく噛む事は大切ということはよく知っていますが、こんなにもたくさんの効能があるんですね。子ども達に伝えていく為にも、まずは大人がこの「ひみこの歯がいーぜ」を覚えてみるのはどうでしょうか。

 

 学園でも6月4日に、噛みかみメニューを提供しました。メニューは、枝豆ごはん・呉汁・タコメンチカツ・噛みかみサラダ・いりこチーズです。

 

噛みかみサラダは、さきいかの入っている噛めば噛むほど旨みのでるサラダで、普段から人気です。いつも以上にしっかり噛んで食べている子ども達の姿が見られました。

 

入所 厨房 徳丸

R君と宿題

2020/06/05

小学3年生のR君の宿題は内容が難しく宿題を始めてすぐに「わからん」と問題も見ないで言います。一緒に読んでも問題の意味がわからないことが多く、R君にとっては難しい問題で何時間もかかっていました。

学校にも内容を伝え、先週から学校の先生がR君に合わせて問題のプリントを作ってくれ、R君の好きなキャラクターが表紙に書いてあり、嬉しそうに見せに来てくれました。漢字などの問題を自分で教科書を見て調べたりして、どうしてもわからない問題は職員に聞いて、出来る限り自分の力で解くことができるようになりました。R君が「全部出来たよ!」と笑顔になると、私もとっても嬉しいです。少しずつ難しい問題が出てくるかもしれませんが理解できるよう一緒に取り組んでいきたいです。

 

                      

 入所部 首藤